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日本橋 [日本いろいろ]

江戸の城下町を造るために川や河岸が整備されましたが、この水運の中心となった川(日本橋川)にかけられたのが日本橋でした。また、日本の中心であった江戸から日本各地に行く5つの街道が造られました。その出発点となったのが日本橋です。こうして日本橋は陸路と水路が交差する橋になりました。橋近くの河岸に魚河岸が開かれ、米や塩などいろいろな商品の問屋街や両替商もでき、江戸の中心地として繁栄しました。その魚河岸の記念碑が橋の近くに建っています。
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日本橋の美しい姿はいろいろな人によって描かれてきました。江戸時代の絵師、安藤広重も何枚もの作品を残しています。しかし、木造の橋だったため、火事や老朽化で何度もかけ替えられました。現在の日本橋は20代目の橋として1911年に造られたものです。近代化を象徴する和洋折衷の美しい石橋でその欄干は青銅の彫刻で飾られています。橋の中央には国道の起点としての印である日本国道路元標が建てられました。
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(写真提供:
 第11回特別展 石橋開橋 百周年記念 「日本橋」   中央区立郷土天文館 )

1964年に東京オリンピックが開かれました。その時、急いで高速道路を造らなければならなくなりました。道路の用地を確保するのが難しかったため、江戸時代から残る水路の上が利用されました。日本橋は首都高速道路の下に隠されてしまい美しい景観が見られなくなってしまいました。
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(フェリーから見上げる道路元標)

高速道路が日本橋の景観を損なっているため道路を他の場所に移し、昔の日本橋の雄姿を取り戻そうと1968年に「名橋保存会」が設立されました。
毎年橋洗いをし、川の水がきれいになるようにとヘドロを浄化する「元気玉」という物質の投入も行われています。
往時の美しい姿が見られる日が楽しみです。

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